遠隔教育について(161129 規制改革推進会議 投資等WG)

規制改革-内閣府規制改革推進会議の投資等ワーキング・グループで話合われた遠隔教育の議論が面白かったのでメモ。

資料等

第5回投資等ワーキング・グループ 議事次第: 平成28年11月29日
第5回投資等ワーキング・グループ議事録

抜粋

慶応義塾大学SFC研究所(梅嶋特任講師)

  • 昨年4月、全国の全日制高校における遠隔授業の解禁(全日制高校卒業に必要な74単位のうちの半分の36単位を上限)
  • 今年10月、文部科学省さんとも連携させて頂き、スケーラブルな遠隔授業システム、概ね10万円の費用さえあれば、誰もが全ての教室で遠隔授業を実施できる手法を発表
  • 本年7月に文科省懇談会の方で「教育ネットワークの校務と学習の分離」という大きな骨太の方針

長崎県教育庁(島村政策監) ※長崎県で実施した所感

  • 遠隔というのは、普通の対面授業と比べて6~8割だと考えられます。2割はどうしても落ちてしまう
  • 音楽の遠隔授業がなかなかうまくいかないのは、音楽は触覚だから
    遠隔の次の課題で、その部分は触覚、肌感覚がもうちょっと要る
  • 県の方は先ほど言ったとおり買い切り10万円ぐらいでできるシステム
    これが市の方に行きますと、月13万とか15万という高い値段で遠隔のシステム
  • 離島に行った先生⇒上手くならない
    それは怒ってくれる先生がいないから
    先生を教える先生は実際に必要で、若い先生を見てくれる人がいないと育たない(自己満足で終わってしまう)
    そこの部分も解決しなければいけないので、遠隔授業で授業を見てもらう

その他

  • 課題:校務と学習の分離、著作権処理
  • (中山間地の小規模な学校)合同授業のニーズ、一種のシェアリングエコノミー
  • 高校における遠隔授業、受信側の教室にその高校の先生がいることが義務化(担当教科は問わず、同校教員)
  • グローバル企業に勤めて本当に思ったのは、これからはデジタル・テクノロジーを活用したコミュニケーション能力がものすごく必要
    タイミングと技術を活用した特殊なコミュニケーション能力が必要
    (直接会ってはまれ。肌感覚も含め身につける必要性に言及)

私見

先生の教育のため、というのは現場課題ならでは。ほかにも色々な気づきがあって面白い。

銘柄的にぱっと思いついたのは、

※個人のメモ書きで、投資をすすめるものでは無いです